住宅で毎日使用する建具ですが開閉がスムーズでないと生活に支障をきたしご不便に感じることはありませんか。
開閉不具合の原因はさまざまで、建具の経年劣化はもちろん、不適切な使用や設置環境の影響も否めません。
重要なのは、症状を見逃さず、早期に適切な対処をすることです。
原因別建具の不具合事例
建具の開閉不具合には様々な事例が見受けられ、それぞれ原因も異なります。
「ドアがうまく閉まらない」「サッシ窓がきちんとしまらない」「引き戸がぎこちなく動く」といった症状は
よくある「納まり」不具合トラブルです。このような問題が発生する主な原因としては、戸建て住宅の場合、
稀ですが元来の宅地状況や地震等の自然災害に起因する建物自体の沈下による建具木枠のずれが見られます。
木枠の木材自体の伸縮や歪み、吊元金物の摩耗や金具設置部の木材劣化なども要因として考えられます。
また、湿気による木部の膨張や、連日の猛暑での縮小など、季節による自然の変動が建具に影響を与えることも
あります。
開閉不具合が起こるメカニズム
建具の開閉不具合が起こるメカニズムを知ることで、問題への理解が深まります。
例えば、扉が斜めになり固く感じる場合、その原因は枠組みが歪んでいることかもしれません。これは建物自体の歪みや、
ヒンジ部分の緩み、あるいはネジが緩んでいることが影響している場合があります。
また、旧来の引き戸では下部レールの汚れや劣化がスムーズな動きを妨げる原因になることも多くあります。
定期的な清掃や、場合によっては下部レールなど部品の交換や木枠自体の改修工事が必要となることもあります。
近年の引き戸ではほとんどが上吊りタイプを使用しています。
開閉速度を調整するソフトクローザーに関しても日々の開閉動作の連続によりいずれは消耗劣化することも考えられます。
稼働自体に「重さ」やクローザー機能に違和感が感じられた場合は早めにお手元の仕様書やネット検索することをお薦めします。
建具不具合の症状によってはドライバー1本でご自身で不具合症状を解消できる簡易的な調整方法があります。
ドア材側面(戸厚部)または、面材上部などにステッカー表示がありますのでお時間のある時に確認いただくことを
お薦めします。