基本的にサッシは共用部扱いとなり、改修工事は管理組合への申請事案となり火災保険等で
賄われるケースがあります。
代表的な例が「ガラスの熱割れ ※1」です。
管理規約上共用部であるガラスの熱割れが発生した場合、管理組合(または管理会社)へご連絡いただき、
管理組合(理事会や総会など)がマンション共用部の火災保険を使って対応(保険申請)し、改修工事を
実施するかについて検討いただくこととなります。
但し、入居者の故意過失によるガラス割れ等の損傷に対するガラス交換等の復旧費用は個人負担となる場合が
考えられます。
上記以外に台風や強風による自然災害に起因する破損、泥棒の侵入被害による破損、また鳥が衝突しての破損など
様々なケースが考えられ、これらの破損はその原因によって補償内容が異なる為、予め管理規約を確認することを
お薦めします!
万一、ガラスが割れた場合はご自身でサッシに残ったガラスを引き抜くことは絶対にやめて下さい!
思わぬ大怪我へ繋がることがあります。ガラス工事店へいち早く相談すことをお薦めします。
また、飛散したガラス片は思いのほか広範囲に散乱していますので足元は充分にご注意ください。
雑巾などで拭き取らずに掃除機を使用して下さい。お子さんが立ち入らないように付近の養生を徹底して下さい。
ガラスにひびが入った場合は無理にガラスを引き抜かず、段ボールやベニヤ板などでガラス面を養生して下さい。
※1 窓ガラスが熱割れする原因は、窓ガラス内の温度差によるものと言われています。
太陽の陽があたる中央部分は、熱を吸収して温度が高くなりガラスが膨張します。
一方、太陽の陽があたらない端の部分は温度が変わらないため膨張しません。この中央部分と端の部分の
引っ張り合う力により、窓ガラスにひび割れが発生し、この現象を熱割れと呼びます。
窓際の空間が家具やカーテン等により陽射しによる「熱」が籠りがちな場合はガラス熱割れの原因となると
言われています。
ワイヤー入りガラスは構成上、ワイヤー素材とガラスの熱膨張率が異なる為、ガラス自体に負荷がかかることで
熱割れ原因となると考えられます。